enocoでは文化・芸術関係の施設や機関とのネットワーク構築をひとつの活動方針に据えています。
具体的には、“府立”の文化施設として、中長期的な視点に立ち、大阪の芸術文化のハブとなり、大阪の文化関係施設・機関、府内の自治体、企業、NPOなどの団体、まちづくり活動、そしてアーティストやクリエイター、府民をつなぐ役割を果たし、ひとと情報が行き交い、多様な個人や組織が創造的な活動に参加する機会を創出することを目指しています。
それに向けて、今年度より大阪の芸術文化の支援や助成活動を行う3つの団体・機関ーアーツサポート関西、大阪アーツカウンシル、一般財団法人おおさか創造千島財団ーと連携し、情報や課題の共有の場「おおさかアートコモンズ(仮称)」を試行させることにしました。大阪という都市において、様々な芸術文化活動が有機的に循環すること、またそういった活動がより広い視野・地域へと拓かれていくことを目指し、芸術文化と地域に関わる支援のありかたを議論していく場として動かしていきます。
そこでまず、多くの人とともに議論し、考える場をひらいていくために、オープン・ミーティングを開催します。各団体・機関が支援する、大阪の様々な地域で展開されている芸術文化のプロジェクトについて、現場で地域と文化の媒介者・つなぎ手として動く方々からの実践報告を行います。その上で、芸術文化活動やその媒介者・つなぎ手自身、あるいはそこで生まれた経験や課題が循環し、より全国的・国際的な視野を持ちながら継続していくことの可能性について議論します。
日時|2018年11月24日(土)14:00〜16:30 入退場自由
※終了後、個別相談会あり(事前申込優先)
場所|enoco4Fルーム1
参加費|無料・予約不要
定員|50名(当日先着順受付)
●内容
第1部 「地域におけるアートプロジェクトについてーつなぎ手からの実践報告」 14:00〜15:20
1)一般財団法人おおさか創造千島財団
「北加賀屋、そして大阪の拠点支援へ」
木坂葵(おおさか創造千島財団事務局長)
北村智子 (おおさか創造千島財団常務理事)
2)アーツサポート関西
「ワンコイン文楽ー若者と伝統芸能をつなぐ1つの試みー」
峯田悦子(NPO法人人形浄瑠璃文楽座事務局長)
大島賛都(アーツサポート関西チーフプロデューサー)
3)大阪アーツカウンシル
「機会をつくるー高槻・五領アートプロジェクトの事例から」
内山 幸子(五領アートプロジェクト ディレクター/大阪アーツカウンシル アーツマネージャー)
中西 美穂(大阪アーツカウンシル 統括責任者)
4)大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
「クリエイティブなプレイス・メイキングの挑戦ープラットフォーム事業」
高坂玲子(enoco企画部門チーフディレクター)
忽那裕樹(enocoプラットフォーム部門チーフディレクター)
第2部 「芸術文化の支援をめぐってのディスカッション」15:30〜16:30
第3部(希望者のみ) 「個別相談会」16:45〜18:00
各団体、そして大阪府、大阪市が助成事業の説明や申請書の書き方のアドバイス、
助成以外の様々なかたちの支援、事業や活動に関するご相談など、個別相談に対応します。
・相談無料/事前申込優先制
・1組につき15分/各団体5枠限定(先着順受付)
・活動形態やジャンルは問いません。
・事前申込受付〆切:11月22日(木)
▼各団体の相談受付内容
【例えばこんな方】
助成金を受けたい方→大阪府、大阪市、アーツサポート関西(おおさか創造千島財団 ※場づくりなどの活動に限る)
発表の場を探している方→大阪アーツカウンシル、おおさか創造千島財団、enoco
活動や事業について相談したいという方:大阪アーツカウンシル、enoco
アーツサポート関西:助成金に関するご相談
一般財団法人おおさか創造千島財団:助成金に関するご相談
大阪府:芸術文化振興補助金、輝け!子どもパフォーマー事業
大阪市:大阪市芸術活動振興助成金(一般・特別 ※2019年2月募集予定)
enoco:enocoのスペース活用、自治体や市民団体等の事業や活動(主に文化・まちづくり)に関する相談
(大阪アーツカウンシル:芸術活動よろず相談 ※11/18定員に達したため受付を締め切りました)
—
*個別相談申込方法:下記の専用フォームにてお申し込みください*
https://goo.gl/forms/Fh2pMd7pDWMBYtlw2
【託児サービス】
定員5名まで
無料・事前申し込み制(11/22〆切・先着順)
生後6ヶ月〜就学前)
申込先:art@enokojima-art.jp
託児を希望されるお子様の人数・氏名・年齢・性別・日中連絡のつく連絡先を明記の上、メールにてお申し込みください。
事前に留意すべき事項があればご記載ください。
主催:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
協力:アーツサポート関西、大阪アーツカウンシル、一般財団法人おおさか創造千島財団
登壇者プロフィール(登壇順)
木坂葵(きさか あおい)|一般財団法人おおさか創造千島財団 事務局長
神戸大学文学部哲学科卒業。在学中よりアートNPO勤務、その後「水都大阪2009」「瀬戸内国際芸術祭2010」「おおさかカンヴァス」などでコーディネーターを務めた後、渡仏。2016年千島土地(株)入社、主に「MASK(Mega Art Storage Kitakagaya)」など千島財団の事業を担当。
北村 智子(きたむら ともこ)|一般財団法人おおさか創造千島財団 常務理事
神奈川県出身。東京芸術大学大学院応用音楽学専攻修了後、2002~08年企業メセナ協議会に勤務。2009年千島土地(株)入社、地域創生・社会貢献事業部にて「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」「アヒルプロジェクト」などアートによる地域活性化、「一般財団法人おおさか創造千島財団」の設立・運営等を担当。
内山 幸子(うちやま さちこ)|五領アートプロジェクト ディレクター/大阪アーツカウンシル アーツマネージャー
kavcaapアートプロジェクト「HIV/エイズ-未来のドキュメント」(2003-05、神戸アートビレッジセンター)事務局、秋吉台国際芸術村(2006-10)を経て渡墨。メキシコ市を拠点にフィールドワークを行う(2011-12)。帰国後、関西を拠点にフリーランスとして活動開始。2015年より地元・高槻在住のダンサーたちによるプロジェクト「みんなのためのからだ学」に参画し、2017年、五領アートプロジェクトを立ち上げ。その他Breaker Project(kioku手芸館たんす)プログラムディレクター(2012-15)、NPO法人アートNPOリンク事務局(2012-14)、京都精華大学「芸術実践と人権-マイノリティ、公平性、合意について」プロジェクトコーディネーター(2018)等。
中西 美穂(なかにし みほ)|大阪アーツカウンシル統括責任者
はじめてのアートボランティアは「ミュージアム・シティ・天神‘94」。フランス遊学&インド放浪後に、先駆的アートプロジェクト「モダンde平野」にコーディネーターとして参加。2000~06年まで築港赤レンガ倉庫を拠点とした大阪アーツアポリア事業の代表をつとめる。アート・プログラム・ディレクターとしては「アーティスト@夏休みの病院(大阪市立大学医学部付属病院)」「国際ブック・アート・ピクニック(中之島図書館、等)」「韓日女性の視点による写真家交流展(大阪ドーンセンター/韓国パジュ・ブックシティ)」等をてがける。国際交流基金知的フェローシップ(2007)、文化庁新進芸術家海外研修制度(2011)にてフィリピンへ。京都精華大学美術学部卒業、大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。介護初任者研修修了(実務経験あり)。
峯田悦子(みねた えつこ)|特定非営利活動法人人形浄瑠璃文楽座事務局長
東京都出身。大学卒業後、都内公立小学校にて非常勤講師として勤務。正規教職員を目指すが断念。コンピューターソフトウエアの開発会社、映像・イベント制作会社等での勤務経験を経て、2005年1月より現職。映像・イベント制作会社に在籍中、歌舞伎俳優のドキュメンタリー番組や狂言、文楽を含む日本の演劇に関連する映像やイベント制作を担当。特に、山口県長門市でのイベント「近松祭in長門」で文楽に触れて以来、その高度な芸術性、奥深い物語の世界にはまる。
大島賛都(おおしま さんと)|アーツサポート関西チーフプロデューサー
1964年、栃木県生まれ。英国イーストアングリア大学卒業。東京オペラシティアートギャラリー、サントリーミュージアム[天保山]にて現代美術展の企画を行う。現在、サントリーホールディングス株式会社所属。2013年より公益財団法人 関西・大阪21世紀協会に出向し「アーツサポート関西」の運営を行う。
手がけた主な展覧会:「リュック・タイマンス展」、「ダグ・エイケン展」、「ジャン・ヌーベル展」、「ガンダム―来るべき未来のために展」、「インシデンタル・アフェアーズ展」、「レゾナンス展」、「Motohiko Odani: Time Tomb」(fotografiska, Stockholm)、「なにわの企業が集めた絵画の物語展」など
高坂玲子(こうさか れいこ)|enoco企画部門 チーフディレクター
大阪生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2007年より大阪府立現代美術センターに勤務し、「大阪・アート・カレイドスコープ2008」「水都大阪2009」などの展覧会やプロジェクトに携わる。その後、「瀬戸内国際芸術祭2010」、「おおさかカンヴァス推進事業2010/2011」において制作マネージメントを担当。enocoには2012年の開館時から勤務。現在はenocoと大阪成蹊大学非常勤講師と京都のギャラリー勤務の3つの現場を行き来する日々。(写真:日根野太之)
忽那裕樹(くつな ひろき)|E-DESIGN代表/enocoプラットフォーム部門チーフディレクター
1966年大阪府生まれ。ランドスケープデザイナー、まちづくりプロデューサー。
公園、広場、道路、河川の景観・環境デザインとマネジメントを同時に企画、実施を多くの地域で手掛けている。大学、病院、学校、商業、住宅のランドスケープデザインについては、国内外を問わず活動を広げている。新しい公共を都市で実現し、魅力的なパブリックスペースを提供することを目指している。パブリックスタイル研究所理事長。国土交通省ミズベリング・プロジェクト諮問委員。大阪市立大学客員教授。