岩宮武二は1920年に鳥取県米子市に生まれ89年に没するまで、日本を代表する写真家として活躍したのみならず
後進を育成する指導者としても活躍。
岩宮の作品は、これまでに数々の展覧会・写真集という形で発表されるとともに、国内外でも高い評価を受けています。
生前、岩宮は「今に生きる」を座右の銘に、今現在生きていることを絶えず意識し、その視点に立って過去から現在、未来へと
続いていく事象や形を豊かな感性で見つめる写真家として活動しました。
しかしそのかたわら、岩宮は写真というジャンルにこだわらず絵画、シルクスクリーン、書、水墨、コンピューターグラフィックス、陶板など、さまざまな技法・素材を用いた表現にも挑戦しています。
写真家として常に「見つめる」視点でもって世界を写してきた岩宮が、自らつくりあげたもうひとつの世界。
本展では、その岩宮武二のさまざまな技法による作品48点を、その制作エピソード・技法
紹介などをまじえて構成しています。
ひとつの手段にとどまることなく、様々な表現に挑戦し続けた岩宮武二の側面をご紹介いたします。
謝辞
本サイト内のテキスト作成に際し、岩宮武二に師事された写真家である有野永霧氏に、岩宮についての貴重な証言を頂戴し、参考にさせていただきました。
心より感謝いたします。
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