大阪府は絵画をはじめ、版画、写真、彫刻、陶器、書など、およそ7,900点に及ぶ美術作品を所蔵しています。これらの作品は、enocoや府庁舎での展示のほか、府内のさまざまな場所で展示されていますが、より多く、府民の皆様の身近な場所(公共的空間)で展示・紹介することができればと考えています。
大阪府では、一般向けに美術作品の貸出を行っています。まとまった作品による企画展から、1点のみの展示まで、美術作品の展示に関心のある方は、ぜひ一度お問合せください。
大阪府府民文化部文化・スポーツ室文化課文化創造グループ
電話: 06-6210-9306(直通) FAX: 06−6210-9325
E-mail: bunka@sbox.pref.osaka.lg.jp
大阪府立江之子島文化芸術創造センター
電話: 06-6441-8050 FAX: 06-6441-8151
E-mail: art@enokojima-art.jp
作品貸出に関するQ&A 大阪府20世紀美術コレクションの管理・活用について
平成8年に完成したピアスタワー(ピアスグループの本社ビル)のコンセプトの1つに、「アートを日常生活に取り入れる」というテーマがありました。1階は一般の方々に開放し、自由に通行または利用できる「ビル内の公開空地」となっています。「公開空地」は、人が集う公共的な場所であり、様々な方が行き交う場所になることから、「大阪府20世紀美術コレクション」を置くことができるよう応募しました。
オフィスビルの1階部分は、殺風景になることが多いかと思います。美術作品を設置することにより、空間が上質なものとなり、ビルの格を上げる役割を担ってくれています。借用にあたり、学芸員の方から作品の提案を受けました。設置当初「あれは何」といったような話が社員や一般の方々から、出ていましたが、現在では、美術作品がない風景は考えられず、ビルに欠かせないものとなっており、好評です。
病院に来られる方々は、様々な思いを持ちながら、来院されていることだと思います。病院自体も殺風景になりがちなこともあって、絵画を置き、和みを提供し、病院滞在中の気分転換をしてだければ幸いだと考えています。絵画の素晴らしいところは、テレビ放送のような一方向からの情報ではなく、観覧している者によって、意味の取り方が違ってくることで、これが絵画の持つ力だと思います。当病院では3ヶ月に一回作品の展示換えを行っています。作品を購入するとなると、ずっとその場に同じ作品があることになりがちですが、作品を変更できることが何よりの利点です。借用にあたり、学芸員の方から、病院の展示目的に合致する作品の提案を受けることもできます。