enocoは、アートやデザインなどの創造力で、大阪を元気にすることをめざして2012年4月に開館しました。
ギャラリーや多目的ルームのレンタル事業を行うほか、企画展やセミナー、ワークショップなどの自主事業に加え、文化芸術に関する相談にも対応しています。
指定管理者:吉本興業・よしもとデベロップメンツ・博報堂
大阪府は、国内外の20世紀後半に生まれた美術作品を中心に、約7900点に及ぶ様々な美術作品を収蔵しています。現在、美術品の管理はenocoが行っています。
美術館以外にも、オフィスのエントランスなどへの貸出も積極的に行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
展示室、会議室、多目的ルーム、アトリエ、音響・照明設備を備えたスタジオなど、様々なレンタルスペースをご利用いただけます。
なお、新型コロナウイルス感染拡大防止・予防の観点から、各ルームに定員を設けている場合があります。詳しくはお問い合わせください。
大阪府立江之子島芸術文化創造センターでは、文化芸術に関するあらゆる悩み、相談にエノコンシェルジュ(文化・芸術の案内人)がお応えします。
eno concierge(エノコンシェルジュ)とは、アートだけにとらわれず文化芸術を通じて地域活性やまちの魅力づくりなど様々な課題解決に取り組んでおられる方々にenocoのスタッフや関係者、また指定管理者でもある吉本興業グループがアドバイザーとなって解決のヒントや課題解決に向けたアドバイスを行うとともに関係団体へつなぐ相談事業です。
狭義の「アート」だけでなく、デザインやパフォーマンス、建築やまちづくりといったクリエイティブな活動全般を幅広く対象として、来館者が主体的に創造活動に参画できるプログラムを企画・実施しています。
子どもから大人まで、それぞれの世代やニーズに応じて、創造的な発想やその活かし方を身につけていただくためのワークショップなどを企画・実施しています。
多様なジャンルのクリエイターと府民、そして行政が協働する機会の創出を目的に、様々なかたちで交流の機会を提供しています。
島だった頃の江之子島周辺(1952年)。enocoになった工業会館がみえる。
「江之子島政府」と呼ばれた立派な大阪府庁舎。
大阪府工業奨励館となった元府庁舎の内部。
近代建築を改修して2012年にオープンしたenoco。
enocoは、アートやデザインなどの創造力で、大阪を元気にすることをめざして2012年4月開館しました。
ギャラリーや多目的ルームのレンタル事業を行うほか、企画展やセミナー、ワークショップなどの自主事業に加え、文化芸術に関する相談にも対応しています。
現代美術のコレクションを活用し、文化芸術によってみんながつながる、そんな施設を目指しています。
「江之子島」という町名の通り、かつてこの地は文字通りの島でした。水都大阪といわれるように、かつて大阪の中心部、特に西区には、何本もの堀川が流れていました。江之子島は木津川と百間堀川とに挟まれた、中之島を小さくしたような中洲だったのです。木津川は現在もそのままですが、戦後になって東側に流れていた百間堀川が埋め立てられ、島でなくなりました。
1874(明治7)年、初の本格的な大阪府庁舎がこの江之子島に建てられました。enocoのすぐ北側です。西洋の古典様式に倣った重厚な建築は、「江之子島政府」と呼ばれて名所となりました。大阪市庁舎も、最初は江之子島に設けられました。この地は、かつて大阪の行政の中心地だったのです。そして木津川の対岸には、外国人の暮らす川口居留地がありました。洋館が建ち並ぶモダンな街は、新しい文化の発信地となりました。
1926(大正15)年、大手前に新しい大阪府庁舎が完成して行政機能は移転し、空き家となった江之子島の建築には、大阪府工業奨励館が設けられました。最新の工作機械や実験機器が揃えられ、大阪の中小企業の工業の近代化に貢献しました。
enocoの建物は、この工業奨励館の附属棟として1938(昭和13)年に建てられた工業会館です。残念ながら、元の府庁舎は戦争の空襲で焼失してしまいました。残ったこの増築棟は、大阪における数少ない戦前期のモダニズム建築として、貴重な存在です。
旧称/ 大阪府工業奨励館附属工業会館2012年の開館から2021年度(第1期および第2期)まで、以下の事業に取り組んできました。
他の文化施設との共催事業等を通じて連携を深めつつ、enocoが大阪の文化芸術のハブとなり、クリエイティブプラットフォームによるヒトと情報のネットワークを構築することで、大阪の文化関係機関等と府民をつなぐ役割を果たし、多様な個人や組織が創造的な活動に参加する機会を創出してきました。
より多様で多くの人々にenocoを活用していただくために、子どもから高齢者まで、様々なニーズに応じた学習機会を提供してきました。また、その成果を発揮する展覧会やイベントを開催してきました。
地域の活性化や街の魅力発信、公共空間の賑わいづくりなど、行政だけでは解決の難しい多様な社会課題に対して、アーティストやデザイナー、建築家といったクリエイターなどが参画して、行政や府民と一緒になって課題に取り組む官民協働のプラットフォームづくりをサポートしていました。またenocoが位置する江之子島地区のまちづくりのためのプラットフォームの運営も行なっていました。
enocoのそうだん[eno so done!]とは、 地域活性や社会課題に取り組む市民団体や行政職員の方々が抱える日々の悩みについて、enocoスタッフならびに様々な分野で活躍する専門家がアドバイザーとなって、その悩みを伺い、解決のヒントや課題に対するアドバイスをしていく相談事業です。
今のやり方に疑問を感じていたり、新規事業の立案を検討している行政マンや地域で活動されている団体の方々などにこの機会を活用しヒントを見つけていただく事業でした。