ESSAP(enoco short stay art program)は、enocoが若手を支援するものとして、はじまったレジデンス事業です。その第一回目として版画家である西村涼の成果展を開催いたします。
「今から散歩にでます。」とカメラを片手に彼は、版を彫るための道具やプラスチック板をカバンの中に詰め、川に向かいながら、足取りが跳ねているようにも見えました。どこまでも続く風景と常に変わり続ける水面を見つめ、画面上にそれらを読み解こうとする姿があります。最初に見えていた景色の上に、移りゆく表情が線となり重なっていき、生き物のように見える瞬間がそこにはあるようです。また石膏に写しとる技法の中で、彫った溝に液体が流れ込み、その景色には、奥行きが生まれ、溶け込んでいくように感じます。それは黒と白の世界の中に、“柔らかい景色”が浮かび上がる瞬間です。― 平田万葉
会場|大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4F ROOM2
期間 | 2023.4.15(土)-5.14(日)
時間 | 11:00-19:00(最終日16:00まで)
月曜休館
入場無料
アーティストトーク:
西村涼(版画家)×吉峰拡(アートマネージャー)
司会:平田万葉(現代美術家・大学非常勤講師)
協力:ART PASS
会場|大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4F ライブラリールーム
期間 | 2023.5.6(土)
時間 | 15:00-17:00
ご予約方法 | 先着順にて15名までとなります。下記のURLよりお申し込みくださいませ。
https://art-ap.passes.jp/user/e/enocotalk2023
西村 涼 (にしむら・りょう)
1993年生まれ。2016年 京都精華大学 芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。2018年京都市立芸術大学 大学院美術研究科 修士課程絵画専攻 版画修了。
近年の展覧会に、『Elements PETER AUGUSTUS』 アメリカ (2022)、『NEW INTIMACIES WILD WILD WEST』Gallery PARC / 京都 (2022)、『わだちをなぞる』アートゾーン神楽岡 / 京都 (2022)、『第3回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ2022』京都市京セラ美術館/ 京都 (2022)、『ON PAPER』TAKU SOMETANI GALLERY /東京(2023)を開催。
吉峰拡 (よしみね・ひろむ)
アートマネージャー。1991年奈良県生まれ。金沢美術工芸大学卒、九州大学大学院芸術工学府修了。専門は美術史(庭園史)、文化政策(地域再生)。公立劇場の制作を経て、2020年より京都芸術センターアートコーディネーター(〜2023年)。これまでの主な担当事業は『ゴーダ企画「SYNTHESE-DRAG meets CONTEMPORARY-」』(2020)、『ホー・ツーニェン「ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声」(YCAMとのコラボレーション)』(2021)、『坂東祐大「耳と、目と、毒を使って」』(2022)など。フィンランドサウナアンバサダー。
平田万葉 (ひらた・まは)
1991年福岡生まれ。2017年京都市立芸術大学院 美術研究科 陶磁器専攻 修士課程 修了。2017年より、京都市立芸術大学、京都芸術大学の非常勤講師や幼稚園でのワークショップおこなう。近年の展覧会に、『六甲ミーツ・アート2017』高山植物園内/兵庫(2017)、『Jakarta Contemporary Ceramics Biennale』インドネシア(2019)、『OBJECT SUBJECT』ANTEROOM KYOTO / 京都(2020)、『渋谷パルコ陶器売り場』OIL GALLARY by 美術手帖 / 東京(2021)、個展『溶ける視点』FINCH ARTS/京都(2022)近年の予定は、国立台南芸術大学 アーティスト・イン・レジデンス (台湾・台南)などがある。
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
〒550-0006 大阪市西区江之子島2丁目1番34号
TEL:06-6441-8050
FAX:06-6441-8151
MAIL :essap@enokojima-art.jp
URL : https://www.enokojima-art.jp/
地下鉄(Osaka Metro)千日前線・中央線「阿波座駅」下車、8 番出口から西へ約150m徒歩3分